結婚や出産などをきっかけに会社をいったん退職する女性は少なくありません。結婚後の新しいライフスタイルにもすっかり慣れ、子育てが一段落したタイミングで、社会復帰を望む主婦たちは増えてきました。
しかし再就職の前に立ちはだかる壁を乗り越えるのは、必ずしもかんたんなわけではありません。たとえ数年間にわたる会社勤務の経験があり、それなりにキャリアを積んでいた場合でも、家庭に入っていたことによるブランクがあります。はたして自分のスキルが通用するのだろうか、いざ働きだしたらギャップを感じてしまうのではないかという不安を覚える人も多いでしょう。
そのようなケースではまず第一歩として、あらかじめ契約で働く期間が決まっている派遣社員として働いてみるのが賢明な選択のひとつでしょう。自分のプロフィールに、過去の勤務経験やスキルを記入し、労働時間などの希望条件を登録しておけば、派遣会社がマッチングする企業を紹介してくれるシステムです。特に一般事務の求人は多く、厚生労働省の調査結果でも、一般事務職として企業で働く女性のうちの29．2パーセントは「非正社員」というデータ（平成26年）が出ています。
もし社会復帰に不安があったとしても、一般的に有期間での雇用ですし、勤務先の企業との間には、派遣会社のコーディネーターが入ってサポートしてくれるので安心です。特にパソコンの基本スキルがある人材は、売り手市場となっているので、すぐに会社を紹介してもらえる確率も高くなっています。